一般社団法人 熊本県放射線技師会

一般の方へ

一般撮影検査とは

よくレントゲン撮影とかX線撮影と呼ばれているもので、X線を使って体内の様子を調べる検査です。この検査は胸部や腹部、骨など全身が対象となります。

写真は白黒で、X線が透過しにくい骨などは白く写り、X線が透過しやすい空気などは黒く写ります。胸・腹部の撮影では肺や心臓、腸管など体内の臓器の状態を、また骨の撮影では骨折や関節の変化などを観察することができます。

chest

胸部正面

 

hand

両手正面

 

<検査を受ける際の被ばくについて>

一般撮影検査では被ばく線量はとても少なく、短期間に複数回検査を行った場合でもほとんど影響はなく、心配はありません。しかし、胎児はX線に対する感受性が高いため、妊娠されている方やその可能性のある方は事前にお知らせください。

 

<検査の方法について>

検査の内容によって、立ったまま撮影をしたり、ベッドに寝てから撮影したりします。また、息をとめていただくこともあります。技師の指示に従ってください。

撮影時間は撮影部位や撮影枚数により異なりますが、通常は3分から10分程度です。20分以上の時間を要する場合も稀にありますのでご了承ください。

 

 

<更衣について>

下記のような写真に写る可能性のある衣服は着替えをお願いする場合があります。

ボタンビーズなどのプラスチック類

・ベルト、ファスナー、ブラジャーなどの金属類

プリント刺繍のある厚手の洋服、ゴムのきつい洋服

撮影部位に下記のようなものがある場合は外して頂く場合があります。

・ネックレス、時計、ピアスなどの貴金属

・眼鏡

湿布カイロエレキバンなど

・ギプスや装具(医師の指示がある場合)

 

その他、ご不明な点につきましては、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。

 

 


X線検査とは

食道から胃、十二指腸の病変をチェックするための検査です。バリウム(薬剤)を飲んでいただき、胃の壁にバリウムを流し込み、様々な方向から胃を撮影します。受診者の皆さまには台の上でグルグルと回っていただき、姿勢を変えていただく必要があります。

margen

 

<検査の流れ>

  • ① 前日の夜から絶飲食です。普段から服用されている薬(糖尿病の薬以外)は当日なるべく早い時間帯に服用してください。
  • ② 担当者の指示に従い検査が始まります。まずは発泡剤を飲み、その後バリウムを飲んでいただきます。
  • ③ 検査中は台の上でグルグルと回っていただきますが、なるべく“げっぷ”を我慢して下さい。

我慢していただく事で胃が膨らみ、胃全体を広く観察することが出来ます。

  • ④ 検査終了後は担当者より下剤をお渡ししますので、必ず服用されますようお願いします。

 

<注意事項>

・検査前日21時頃以降は絶飲食です。

・検査後、バリウムを体外へと出し切るまでが検査です。錠剤(下剤)の効果を出来るだけ発揮するために、出来るだけ多くの水を飲んでください。

 

*心臓や血圧のお薬を服用されている方へ

予約時刻の3時間前までに、できる限り少量の水(100ml程度)で服用してください。

*糖尿病の薬を服用されている方へ

糖尿病の薬は低血圧状態を起こす可能性があるため服用しないでください。


CT(コンピュータ断層撮影)検査とは

身体の様々な方向からX線をあてることで、輪切りの画像を撮影する検査です。一般のレントゲンではわからない詳細な情報が得ることができます。特に、近年では技術やコンピュータの進歩によって、より広い範囲を高速に撮影することが可能になっています。

<臨床画像>

CTaxial

断層像

 

CT3D1

CT3D2

 

検査を受ける際の注意点

下記に該当する方はCT検査を受けられない事がありますので、事前にご相談ください。

心臓ペースメーカー埋め込み型除細動器(ICD)などを身につけている方

心臓ペースメーカーは一部の機種で検査ができない場合あります。機種の確認が必要ですので必ずペースメーカー手帳をお持ちください。

・妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方

・検査前1週間以内にバリウム検査を受けられた方

・閉所恐怖症の方

 

<更衣について>

・撮影部位にボタンやホックなどの金属があると画像に影響を与えることがありますので、必要に応じて更衣をして頂きます。

 

<検査中の注意>

・検査時間は、通常10~20分です。

・頚部、胸部、腹部の撮影では息を止めて頂きます。

・撮影は数十秒で終わりますので体を動かさないようにしてください。

・検査によっては、体を固定させていただくことがあります。

 

<造影検査を受ける方へ>

CT検査は、造影剤を使用しなくても行えますが、検査部位や検査目的によっては造影剤を使用することがあります。 造影剤を用いることによって、病気の状態や血管の走行が分かりやすくなり、より正確な診断が可能になります。

CTで使用する造影剤は腕の静脈から注入され、造影剤が入る際には身体が熱く感じますが、すぐに収まります。造影剤は通常24時間で尿となって身体から排泄されますので、検査当日は水分を多めに摂ってください。また脱水症状が起こるような激しい運動、当日のアルコール摂取はお控えください。

 

※以下の方は造影剤が使用できない場合があります。該当される方は事前に主治医にご相談ください。

以前に造影剤を使用して副作用のあった方

重篤な甲状腺疾患のある方

喘息のある方(治癒していても5年未満の方)

 

 

安心して検査を受けていただくために

CT検査はX線を使用しているため被ばくを伴う検査です。最近のマスコミで言われているように被ばくによるリスクは一般のレントゲンに比べればまだまだ高い検査です。

しかしながら、検査を行うことで病気の早期発見や、病気の状態を知ることができるため、患者様にとって利益のほうが圧倒的に多いと考えられます。また、装置や技術の進歩によって被ばく線量は減ってきており、我々、診療放射線技師も可能な限り低い線量での検査に努めておりますので、安心して検査を受けていただけます。


MRI(磁気共鳴画像)検査とは

Magnetic Resonance Imagingの略語で,磁気と電波を利用して画像を撮像します。X線を使用しないので放射線による被ばくはありません。下図のように様々な断面の画像が得られます。

<臨床画像>

MMG1a

頭部画像

 

MRI3

腰部(脊髄)画像

 

検査手順

  • 1.MRI検査を安全に行って頂く為に、検査前に問診表などを用いて確認をさせていただきます。
  • 2.確認終了後、検査用ベッドに寝ていただきます。
  • 3.検査が始まると、「トントントントン」という音が聞こえてきますが、検査を行ううえで必要な音ですのでご了承ください。検査中、撮像を行う部位によっては息を止めて検査を行うことがあります。検査時間は検査部位にもよりますが、おおよそ20分~40分です。

4.検査内容により、造影剤というお薬を用いることがあります。

 

<検査を受けることが出来ない可能性のある方>

ペースメーカーなどの電子機器を使用されている方

人工内耳を埋め込まれている方

・脳血管の手術などでチタン製以外の脳動脈瘤クリップが入っている方

 

そのほかにも、補聴器、眼鏡、ヘアピン、ウィッグ、装身具、時計、携帯電話、磁気カード、入れ歯、などはMRI室の中に持ち込んでしまうと、MRIの磁気により破損などの恐れがあります。車椅子、ストレッチャーなどもMRI室専用の非磁性体のものに限られます。

 

検査についてご不明な点などございましたら、検査を受ける施設にお問い合わせください。


マンモグラフィ検査とは

乳房のX線撮影のことで、触診ではわからない乳がんや自覚症状のない乳がんなどの早期発見に有効な検査です。専用のマンモグラフィ撮影装置を使って撮影をします。検査では乳房を薄く圧迫してから撮影をします。圧迫する時は多少の痛みを伴いますが、薄くすることで乳腺の重なりがなくなり、少ないX線量で撮影することができます。また乳がんの発見率もあがります。

実際のマンモグラフィの写真は下のようなものです。矢印の部分に病気があります。

MMG1

 

<検査を受ける際の被ばくについて>

撮影は乳房だけの部分的なものなので、全身への影響はありません。しかし、胎児はX線に対する感受性が高いため、妊娠されている方やその可能性のある方は事前にお知らせください。

 

<検査の方法について>

基本的に立って撮影を行います。検査時間は10分から20分程度です。

片側ずつ乳房を圧迫板で押さえて撮影します。写真を確認してより詳しく撮影する必要がある場合は拡大した写真を撮影する場合もあります。

 

<更衣について>

マンモグラフィ撮影では乳房の柔らかい組織を撮影するので、洋服も写真に写ってしまうため、検査時に上半身は脱いで頂くか、専用の検査着に着替えて頂きます。

また制汗剤などのパウダーも写真に写ってしまい乳がんと間違ってしまう恐れがありますので、撮影前によく拭き取って頂きます。

 

<検査の注意点>

ホルモンの関係で乳腺が張っていると撮影時の痛みは強くなります。乳腺の張らない時期(月経開始から1週間後から10日後)の検査をおすすめします。また、力が入っていると乳房をうまく圧迫できず、痛みも強くなります。力を入れずにリラックスして検査を受けてください。

 

ご不明な点につきましては、ご遠慮なくスタッフにお尋ねください。


超音波検査(エコー検査)とは

人の耳には聞こえないくらい高い周波数の音(超音波)を体の表面から当て、体内の臓器や組織の境目などから反射してくる音を画像として表示する検査です。各臓器の形態や構造の変化などを見ることができます。具体的には、臓器の形態的な異常や腫瘍、血流の状態などが分かります。超音波は体に害を与えない(放射線ではないため被ばくはありません)ので、繰り返し検査を受けても安全で手軽な検査です。

US1

<主な検査項目>

・腹部超音波検査:肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、腸管など

・乳腺超音波検査:乳房

・頸動脈超音波検査:頸部の動脈

・心臓超音波検査:心臓

・その他の超音波検査:甲状腺、リンパ節、唾液腺、下肢血管など

 

 

安心して検査を受けていただくために

腹部の検査では食事制限、内容によって排尿制限がある場合もあります。検査を受ける施設にてご確認ください。他の部位の検査は食事制限や排尿制限はありません。

実際の検査は通常超音波検査室で行いますが、病棟や診察室などで検査することもあります。検査中はベッド上で仰向けになり、観察しやすくするためのゼリーやクリームを皮膚に塗ります。場合によっては横向きや座った姿勢など体勢を変えて検査することもあります。検査に際して息止めのお願いや病状をうかがうこともありますが、ご協力お願いいたします。


PET(ペット)検査とは

Positron(陽電子) Emission(放出) Tomography(断層像)の略で、放射線を出す薬剤(放射性薬剤)を用いる核医学検査の一つです。放射性薬剤を注射し、放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化します。PETの放射性薬剤は主にがん細胞に多く集まるので、体内のがん細胞を発見する手がかりとなります。

PET-CTとは、PETとCTの画像を同時に撮影できる機器で、一度の撮影でほぼ全身のPET画像とCT画像を得ることができます。PET(病気の活動状態)とCT(病気の形や大きさ、位置)の画像を組み合わせることでより精度の高い診断が可能となります。

PET

検査の流れ

・更衣・問診 ―― 身長・体重・血糖値の測定や問診を行います

・注射 ――――― 放射性薬剤を腕の静脈に注射します

・安静 ――――― 1時間程度身体を動かさず安静にして頂きます

・撮影 ――――― 台に仰向けになり撮影を行います

・待機 ――――― 再び安静にして頂きます

・(撮影)―――― 必要に応じて追加撮影を行う場合があります

・終了

 

検査を受ける際の注意点

・検査日の数日前から激しい運動を控えてください

検査前5~6時間は水以外のものは口にしないでください

・糖尿病の方など空腹時の血糖値が150~200mg/dlを超える方、妊娠中もしくは妊娠の

可能性のある方、閉所恐怖症の方は検査できない場合がありますので事前にご相談くだ

さい

[CT検査]の注意点にもお気を付けください

 

<更衣について>

・撮影部位にボタンやホックなどの金属があると画像に影響を与えることがありますので、

必要に応じて更衣をして頂きます。

 

<検査中の注意>

・検査時間は通常2時間~4時間程度です

・撮影は1回が30分程度です、体を動かさないようにしてください

・必要に応じて体を固定させて頂く場合があります

 

<造影検査を受ける方へ>

CT撮影の際に造影検査を行う場合があります。

詳しくは[CT検査]をご覧ください。

 

検査を受けた後に

検査に用いた放射性薬剤は体内からなくなるまで、まる1日程度かかります。そのため検査から1日間は以下の注意が必要です。

・妊娠されている方や乳幼児への接触を控えてください

・薬剤は尿として排泄されますので、トイレの後はよく手を洗うよう心掛けてください。

その他、食事や運動などは普段の生活を送って頂いて構いません。


血管造影とは

アンギオグラフィーと呼ばれている検査です。一般的に太ももの付け根や腕や手首(目的によって使用する血管は様々)の動脈からカテーテルとよばれる細い管を入れて、カテーテルを目的部位まで進めていきます。そこから造影剤を注入しながらX線透視撮影を行うことで、血管の形態や血流の状態を調べることができる検査です。血管が狭くなっていないか、詰まっていないかを調べます。また腫瘍に対しての精密検査として、腫瘍に栄養を運んでいる血管はどれか、腫瘍に関連している血管はどれかなどを調べることもできる検査です。適応部位は、脳、心臓、胸部、腹部、骨盤部、上肢、下肢とほぼ全身を網羅しています。血管造影検査は動脈だけでなく、静脈の形態も調べることができます。通常は、局所麻酔で行われますので、患者さんは意識がある状態で検査を受けることができます。

アンギオグラフィーにおいて、病変に対して治療を行うことを、IVR(アイ・ブイ・アール)と言います。IVR「Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー」といい、日本語では「画像下治療」と訳します。前述のようにカテーテルを用いて行う治療ですので、外科手術のようにお腹や胸を切らずに、体の奥にある臓器や血管の治療ができる方法です。そのため患者さんの体への負担が圧倒的に少ないという特徴を持っています。

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血管造影検査を受ける際の注意点

・検査時間は検査部位や内容によって異なります。担当医へお尋ね下さい。
・撮影部位によっては撮影時に、息を止めていただきます。撮影中は息止めと同時に身体を動かさないようにして下さい。
・造影剤を使用しますので撮影時、撮影部位が熱く感じることがあります。すぐにおさまりますので、身体を動かさないようにして下さい。
・造影剤を使用した検査ですので、以前、造影剤を使用して副作用のあった方、喘息のある方、甲状腺機能亢進症のある方は検査ができない場合があります。事前に担当医にご相談下さい。
・カテーテルを挿入する部位によって、検査後にベッド上安静が必要になります。用いるカテーテルの種類や部位によって安静時間は異なりますので、担当医にご確認下さい。

 


核医学(RI)検査とは

核医学(RI)検査とは、ごく微量の放射線(ガンマ線)を出す放射性医薬品というくすりを体内に投与し、そのくすりの動きを体の外から撮影し画像にする検査です。

他の検査と違い、病気の形や場所だけでなく臓器の血流や機能までみることが出来る、

とても大事な検査の一つです。

RI1

・検査の流れ

検査は、目的の臓器や病気の種類により異なる放射性医薬品を用いるため、くすりの集まる時間が異なり検査時間や検査方法が異なります。

検査はほとんどが予約制で日時が決まっています。また検査によっては前処置(検査を受ける準備)が必要な検査もございますので主治医の指示に従って下さい。

検査は、まず患者さんに放射線医薬品を投与します。投与方法は、検査の内容により異なり静脈注射、経口投与、呼吸による吸入などがあります。多くの場合は、静脈注射で体内に投与します。

投与後すぐ検査を始める場合と、目的の臓器や病気にくすりが集まるまで(1~3時間)待ってから検査する場合とがあります。また、特定の検査では投与後1日後や2日後、3日後に検査する場合もございます。検査は、多くの場合専用のベットに寝てもらい20~30分横になっている間に終わります。患者さんにとって苦痛の少ない検査となっています。

 

※検査は、放射線医薬品を投与して時間をあけて検査する場合と、投与しながら検査をする場合とがあります。これは検査の種類によって異なります。

 

・注意事項

核医学(RI)検査は、検査の種類によって前処置(検査を受ける準備)が様々です。例えば、直前のご飯を食べないように(前食禁)や、検査前に水を飲んでもらったり、前日に下剤を飲んでもらったり、1週間ヨードが含まれる食べ物を食べないようにする(ヨード禁)などいろいろあります。また、服用中の薬の一時中止なども必要な時があります。検査を受ける際には主治医の指示に従って下さい。

 


放射線治療radiation therapyとは

放射線を用いて病気を治療する方法で、主にがん治療に使用します。

『放射線』は目に見えず、体にあたっても何も感じませんが、体の表面や奥にある病気を治すことができます。副作用が出にくいように毎日少しずつ放射線を照射します。

また、放射線治療は外科的な手術と異なり、体を切らないので患者さんへの肉体的負担が少なく、機能や形態の温存を可能にする治療法です。

 

放射線治療の方法

一般的に放射線治療には大きく分けて、体の外から放射線をあてる外部照射と、体の中から放射線をあてる内部照射という方法があります。

 

<外部照射>

一般的に放射線治療というと、ほとんどの場合は外部照射を指します。

通常、直線加速器(リニアック)と呼ばれる装置にて治療を行います。

リニアックの照射口には、図のように多分割絞り(MLC)と呼ばれる絞りがついており、複雑な形状の病変に対しても、より高精度な治療が可能となっています。

RT1

<内部照射>

放射線が出る物質(放射性同位元素)を体の中に入れて治療を行います。体内にいれる方法として、直接患部に放射線を発生する針などを刺して治療する方法、器具用いて一時的に放射線の線源を通し、患部に照射する方法があります。

 

 

放射線治療の流れ(外部照射)

1. 診察

放射線科医師によって、患者様の全身状態および症状などを診察し、治療方法、治療を行うことでの効果、副作用などの説明を行います。

2. 放射線治療計画

放射線治療専用のCT装置を用いて、治療計画に用いる画像を撮影します。

所要時間は30分程度~1時間程度になります。

必要に応じて、体位保持のための固定具等を用い、体の固定を行う場合があります。

得られた画像データを基に、治療計画装置により計算・処理を行い、3次元的に治療計画を作成します。

RT2

3. 治療位置確認・照射

治療計画のスケジュールに沿って毎回の照射を行います。

 

患者様は着替え等の準備をしていただき、治療台に寝ていただきます。

治療計画CT撮影時と同様の体位をとり、体の位置あわせを行います。

位置あわせ完了後に、確認の写真を撮り、治療位置の確認後、照射を行います。

 

 

*毎回の治療時の注意点

・基本的に治療部位を露出させていただきますので、着替え等の準備をしていただきます。

・照射中は体を動かさないように注意してください。治療中に体が動くことで、十分な治療ができないばかりでなく、正常部分に悪影響を及ぼす可能性があります。

・痛みなどが原因でじっとしていられない場合は、あらかじめスタッフにお申し出ください。

 

4. 経過観察

・治療期間中の全身状態および病状の変化など放射線科医師により診察を行います。

・治療開始後に体の症状で変わったことなどあれば、遠慮なくご相談ください。

・治療終了後も、治療部位によっては副作用が2、3ヶ月、長いものでは2年間ほど続く場合もあり、定期的な観察が必要になります。

 

放射線治療期間中の日常生活

放射線治療中は基本的には普段どおりの日常生活をおくっていただいてかまいません。

ただ、次のことに注意してください。

・休息を充分に取りましょう。

体が疲れやすくなることがあり、疲れを感じ始めたら、充分な休息や睡眠を取ってください。

・入浴時の注意

体を洗うときは治療部位を強くこすらず、優しく手入れをし、清潔を保ちましょう。

・バランスのとれた食事を。

食事は栄養のあるバランスのとれた食事にしましょう。

また治療部位によっては、飲み込みやすいものなど、色々と工夫をしながら食事を行い、治療期間中は普段以上カロリーや栄養素を摂取することが大事になります。

 

安心して放射線治療を受けていただくために

放射線治療は、日常生活上のケアや注意事項を患者様やご家族の方に実践していただくことで、より大きな効果が期待できます。そして治療中における肉体的・精神的な負担の軽減にもつながります。放射線治療について分からないこと、ご心配なこと、何かありましたら、なんなりとスタッフまでお申し付けください。


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